皆様はじめまして。
スオミピアノ教室、指導者の福田絵里子です。
私は富山市で生まれ、6歳の頃から学校法人富山音楽院にて本格的にピアノと音楽を学び、昭和音楽大学、同大学院修士課程(ピアノ科)に進みました。
大学時代は恩師浅井洋子先生の指導の下でレパートリーの拡大と演奏家としての心構えを学び、大学院時代はロシア人の恩師ニキタ・ユジャニン先生の指導の下でピアノ演奏法を国際的レベルに変えて演奏の質と意識をプロフェッショナルにする事に多くの時間を使いました。

また、ユジャニン先生のフィンランドでのピアノ講習会に参加した事がきっかけで、自然豊かでピアノに集中できる環境に身を置きたいと強く思い、大学院修了後には富山市へ帰郷しました。その後は富山市と射水市にてピアノ指導を行いながら、月に1度東京へレッスンに通い、夏はフィンランドやドイツのピアノ講習会を受講し研鑽を重ねていました。その間には富山市にてリサイタルを開催させて頂いたり、大きなホールでのコンサートに出演させて頂き、プロを志す若者として精力的に頑張っていたと思います。まさに全てをピアノに捧げようとした時間であったと思います。

ピアノ指導の方でも先生1年目から生徒さんの演奏の変化や上達ぶりを大いに実感でき、私自身がピアノ奏法について悩みながら実践してきた事が指導の分野にも生かされている事を実感し、感動した事が今も印象深く残っています。
また時も流れ、その後は私自身も結婚し転居を重ねる事になるのですが、ピアノに集中できる環境を残していたいと思い、富山市のピアノ教室は現在もずっと続けています。ピアノ指導者は私の天職だと思っています。

年月とともに生徒さんの年齢層も変わり、現在は大人の方が中心にレッスンに来て下さっています。レッスンでは私の経験を元に、様々な角度からアドバイスをさせて頂いています。正直なところ細かくお伝えしようと思えば、どれだけでもお伝えできるのですが、演奏の状況を見ながら優先するべきポイントを考慮しつつレッスンする様に心掛けています。あまりに多く指摘されると思考のストップと共に演奏の崩壊につながりますので、ピアノは人生と共に歩む様な、広い心で取り組む事が良いのではないかな、と考えております。


(2025/8/22)